2007-11-22
「万能細胞」(様々な臓器や組織に育つ力を持つ細胞)を京都大再生医科学研究所が世界で初めてマウスの皮膚細胞から作り出すことに成功した。
従来の研究では万能細胞(ES細胞と呼ばれる胚性幹細胞のこと)を作るためには、受精卵を材料にする方法とクローン技術を応用する方法がある。 前者は受精卵を壊すため、宗教的に問題視されていた。ブッシュ政権も連邦予算を使ってヒトES細胞を新たに作製することを禁止している。
後者の方法では作製には卵子が欠かせない。その上、作製途中にできるクローン胚を子宮に戻すとクローン人間の誕生につながるとの危惧(きぐ)もあった。
今回の方法は上記のいずれの問題もクリアーする画期的な方法といえる。ただ現時点では必ずしも万能とはいえなくて、今後、ヒトへの応用や副作用等越えなくてはいけない問題が山積している。ただ光明となったことは事実。日本人ってすごくない。
P.S.マウス(尻尾の皮膚)の段階は終わりヒトの皮膚からでした。訂正します。ごめんなさい。
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